2000年9月に開催された国連ミレニアム・サミットにおいて21世紀に向けた国際社会の目標として「ミレニアム開発目標(MDGs)」が採択され、2015年までに達成すべき目標を掲げ一定の成果を収めました。
その一方で達成に至らなかった目標もあり、未達成に終わった目標を引き続き取り組みつつMDGsでの課題を踏まえ、「経済」「社会」「環境」の三側面を統合した「持続可能な開発目標(SDGs)」が2015年9月に国連サミットにおいて採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標が誕生しました。
東武緑地株式会社は創業以来『緑を愛し人と緑をつなぐ』という経営理念のもと都市緑化を中心としたあらゆるシーンで緑の事業を行ってきました。MDGsを見直してSDGsに変化したように、当社もすべての社員が「2030年を目途にどのような状態になっていなければならないか」を意識し、これまで行ってきた緑に関する社会貢献から、社会的な課題解決に結びつく取り組みを生み出す挑戦をしていけるよう、新たな事業運営を実行していきたいと考えます。
クライアント様の環境保全活動の一環として場内に設置された堆肥システムを運用管理し、資源の循環に取り組んでいます。
コース管理作業で毎日発生する刈り取った芝草を堆肥プラントへ運び、破砕・攪拌・発酵等を行い堆肥化します。出来上がった堆肥を場内で肥料として再利用しています。
芝の健全な育成につながり、良好なスポーツターフを提供しています。
千葉市美浜区にある神田外語大学はとても緑豊かなキャンパスです。当社では長年、日本庭園部分などの植栽管理を行っておりましたが、2019年からはイングリッシュガーデンを含むキャンパス内の大部分を管理させて頂いております。
イングリッシュガーデンでは、季節ごとに花を植え替えるといったことは行わず、「植物の枯れた姿も愛でる」といった、ナチュラリスティックなガーデンを目指して管理しています。また、ガーデン管理で発生した雑草や落ち葉などは、処分するのではなく、高木の剪定枝を枠として利用したバイオネストという景観的にも魅せる方法で腐葉土化を行い、ガーデン内で還元していこうと試みを開始しました。
装飾業務でやむを得ず発生する未使用の余剰材料(花材・花器・鉢・季節装飾アイテムなど)から新しくインテリア商品を考案し、東武グループ社員とその家族が利用できるオンラインショップにてお得な価格で販売を行っています。
材料の“ロス”を減らし、必要としてくれる人へ届けることで、作り手も買い手も笑顔になる取り組みです。
都市農業公園で栽培している作物の間引き作業時に収穫された作物のうち、人間の食用に適さないものも廃棄せず、足立区生物園で飼育している生物の餌として活用しています。この取り組みにより廃棄物の削減と新規飼料購入の削減に繋がっています。
ご用命いただいているゴルフ場様において、使用しているコース管理機械の老朽化が著しい場合、リース対応による新規コース管理機械導入のご提案を行っています。20年前に導入されている機械と現在の機械を比較した場合に、燃費効率の向上とCO2排出抑制能力の向上が飛躍的に改良されているため、総じて環境への負荷軽減へ繋がる取り組みとなります。
またハイブリッドドライブシステムを搭載した機械(エンジンとモーター兼ジェネレータ、そして自動充電式のバッテリーパックが組み合わされた芝刈り機)のご提案も積極的に行っています。この機械が導入された場合、従来の芝刈り機に比べて平均で20%の燃料節約が出来るようになります。様々なご提案を通して環境にやさしいコース管理の実現を目指しています。
弊社が全国48ヶ所で管理受託しているゴルフコースでは、1年間で使用する資材等のまとめ買いを推奨しています。この取り組みによって各ゴルフ場への資材配送計画に沿った効率の良い資材運送が行われ、配送効率の向上によってCO2排出量の削減と管理コストの削減に繋げています。
屋上緑化などで使用する土壌は、火力発電所で排出されるクリンカアッシュ(石炭灰)、及び浄水場で排出される発生ケーキ(河川中の土砂を濃縮・脱水してできた固形物)等を利用したリサイクル率100%の人工軽量土壌を積極的に提案しています。子供たちが安全に触れることができる、厳しい安全基準を合格した製品で、植物の長期育成を可能としています。
発生する副産物材を由来としたリサイクル資材を使用することで環境負荷を少しでも軽減したいと考えています。
販売する植物を通して、カーボンオフセットへの取り組みにも参加しています。
カーボンオフセットとは、私たちの生活から排出された、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス排出量などを埋め合わせするという方法です。
クレジット付きの観葉植物など緑のサービスを提供することで、温室効果ガスの排出削減と、地球温暖化防止に向けた活動に貢献しています。
フェアフィールド・バイ・マリオット札幌で提供する製パン・製菓は自社での製造、お客様提供という形で実施しており、特にパンは粉から仕込み、発酵にも時間を掛けて準備することから、天候やお客様の動きを想定して見込み数量を決めていくことがフードロス削減の大切な要素となっています。しかしながら、思うように製造数が販売完了とならないこともありますので、大きく3本の柱でロスを低減しています。
再加工することにより消費期限を延ばし、フードロスを削減しています。
有名なのはパンからラスクへの再加工ですが、ここではクロワッサンの再加工をご紹介します。
クロワッサン→クロワッサンダマンド
クロワッサンをカットし特製アーモンドクリームを重ねて、焼き入れをします。
元のクロワッサンとは大きく違う重厚な食感のパンに生まれ変わります
店舗の閉店時間が近づくとロス低減の意味合いから値引き販売を実施する場合があります。
百貨店の総菜販売エリアの閉店間際のような対応となります。
朝食時に前日製造のパンをテイクアウト限定としてお得な値段で提供することで、フードロスを削減しています。
北海道事業部では、フェアフィールド・バイ・マリオット札幌、ユンニの湯、ゆにガーデン、ユニ東武ゴルフクラブにおいて、地産地消に取り組んでいます。北海道は農作物、海産物に大変恵まれておりますが、地元で収穫されたものを提供するよう努めております。
輸入品目も使用いたしますが、フェアトレードへの取り組みも広げて参ります。
SDGsに積極的な企業様の取り組みに賛同し、フォロワーシップも含めた様々な取り組みを行っています。
水道直結ウォーターサーバーを本社に導入致しました。
マイボトルを使用して給水し、職場で自由に使える美味しい水をいつでも利用できる環境に致します。
この取り組みにより普段購入していたペットボトルの消費を抑え、マイクロプラスチック問題に対する社員の意識向上を図ります。
現在、社用車として使用しているリース車両はガソリン車からハイブリッド車へ順次移行しています。この取り組みを更に加速させ、2023年に方針を決定し、2030年を目途に電気自動車へ移行していきます。
「健康経営優良法人2024」に認定されています。
「健康経営優良法人認定制度」とは、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」を認定し、顕彰するものです。
弊社は「従業員の健康の維持・増進の活動に取り組み、従業員の活力の向上、組織の活性化を目指す」ことを目的とし、健康経営を推進しています。
本社ビルフリースペースでは、ウエルネスな職場環境を目指した取り組みを始めています。
植物に囲まれた空間は、お客様との打ち合わせや社員交流の場として利用されています。
リニューアルされたテラス空間には、茶殻リサイクルシステムという独自の技術を持つ、株式会社伊藤園様にご協力頂き、環境配慮の取り組みとして「茶殻配合シート」を使用した自動販売機を設置いたしました。
また、売上の一部を「緑の募金」(https://www.green.or.jp/bokin/)へ寄付する支援型自販機とし、身近なエシカル消費につなげるとともに、緑化に取り組む企業としてのパートナーシップの一環と考えました。
すべての事務所において従業員不在時や休憩時の消灯を基本として、本社、本店、支店の蛍光灯についてLED化を順次行い、消費電力を削減しています。
また紙の使用量を削減するために、社内文書の電子化、WEB会議やメールを活用、印刷時は再生紙使用、両面印刷や縮小印刷を活用することで不要な印刷を減らし、限られた森林資源の保護と廃棄物の減量化に貢献しています。
私たち東武緑地は「技術力(テクニカル・スキル)」と「人間力(ヒューマン・スキル)」の双方を高める研修を行っており、ステークホルダーとの共創を通じて想い(≒企業ミッション)をカタチにしています。
最適な研修を実施することで、これまで培った歴史や技術を継承し、現場での様々な経験を経て研ぎ磨かれ、さらに次世代へ承継する循環を作りながら、その価値を社会に提供しています。