重機移植(樹木移植機械工法)
自然に優しい重機移植工法
重機移植は、専用の重機(ブルドーザー装着型とホイールローダー装着型)を使用し、掘取り~運搬~植付の工程を効率よく短期間に行うことにより、季節を選ばず、樹形を損なうことなく、樹木の活着率を高める工法です。
東武緑地では、この重機移植工法を積極的に取り入れています。
ブルドーザー装着型
ホイールローダー装着型
重機移植の特徴
- 大径木を短時間に移植できます。
- 根株を大きく取るので木が弱らず、活着率の高い移植ができます。
- 移植適期をはずれても、移植可能です。
- 強剪定を必要とせず、自然に誓い樹形が保てます。
- 根回しや根巻の必要がなく、人手をかけずに移植できます。
- 樹形を取り巻く環境を一体で移植できます。
- 不整地や傾斜地でも移植作業が可能です。
- 大径木から根株移植まで幅広く対応が可能です。
施工方法
掘取り
専用アタッチメントを設置した重機を用い、フォーク状のツメで根鉢を抱え込みながら樹幹をアタッチメントに固定し、堀り上げます。
運搬
掘り上げた重機が根鉢を抱えたまま、移植先まで樹木を立てたままの状態で運搬します。
植付
運搬してきた樹木をそのまま植穴に降ろし、バックホウで埋め戻しつつ灌水を行います。
堀取りから運搬、植付までの作業を一つの連続作業として、繰り返し行います。
養生
植付後に支柱を取付け、必要に応じて幹巻、剪定等を行います。
施工例
パークプレイス大分造成工事
シイノキ・ナナミノキ・ヤマザクラ等、幹周150~350㎝の大木を約170本、幹周150㎝以下のものを約1,000本、根株を約700株移植。
立川基地跡地関連地区 イチョウ移植工事
イチョウとヤマザクラで、樹高15m級 幹周2~3m級のものを約6本移植。
国文都市地区緑地植栽工事
コナラ・ヤマザクラ・アラカシ・ソヨゴ等、幹周180㎝以下のものを約36本、根株を約700株、公園予定地及び調整池法面に移植。